中国の伝統医学では、体の痛みの原因として「不通即痛」と「不栄即痛」のどちらかが身体に生じていると考えます。
「不通即痛」は通じざればすなわち痛む、つまり身体に滞りがあり痛みが出ているということです。
例えば手に痛みがある場合、上位の中枢である首を治療することによって、痛みが改善するケースがあります。
首の滞りが、末端の手の痛みを引き起こすということです。
「不栄即痛」は栄えざればすなわち痛む、つまり栄養が身体にいきわたらなければ痛みが生じてしまうということです。
鍼治療はこのような滞りを解消し、栄養を体の隅々にいきわたらせる効果を持っています。