松本道別
霊学講座
松本道別という人物をご存知だろうか?
体に携わる者なら一度は聞いたことがある野口整体の開祖、野口晴哉の師匠が松本道別その人だ。
活元運動や愉気法などの源流である霊動法や輸気法などを人体ラヂウム波を使った催眠療法がファクターとなるとの理屈だ。
霊学講座は修養編、治療編、帰神降霊編と進み、構成としては人間の完成を目指しているように思える。
文章としてはさまざまなことを批判的に書いており、実際にある神経や脳室系などに気を巡らせるイメージ等を使う。
そういえば野口晴哉の文章もそうだった気がする。
治療法は霊動を起こし治療する活元運動がメインとなるようで、主に脊髄など神経系を調整する。
治療者は修練がないとなかなかに病人の影響を受けて厳しそうだ。
人体ラヂウムの活性化は服キ法と解釈しても良いだろうし、使用しているエネルギーは眞玄のキというものだろう。
中医学で言うと神に当たるレイヤーだろう。
働くと自動運動で動くのでエネルギーの性質は風(火、水、風とした時)
李世珍の鍼の得気のレベルもこのレイヤーだろう。
輸気法はエネルギーを送るとのことでこれはエネルギーの性質としては火に当たるだろう。一般の気功に近いイメージを受けた。
気を人体ラジウムと一括りにするのはまだ課題があるように感じるが、
実践として自分の自動運動までは発動できるが、他人に施すとなるとなかなか研究が必要になってくると思う。
書物から実践を紐解くのはなかなかに難しいが、勉強する価値は十分あると思われる。
いずれにしろ治療家は短命が多く、寿命が削れるので長命法などの研究は急務だろう。