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うつ症状について:細分類と解説、そして鍼灸でのアプローチ

うつ病は心の病とされていますが、具体的にどのような症状があるのでしょうか。また、西洋医学だけではなく、鍼灸という東洋医学の視点からどのように対応するのでしょうか。この記事では、うつ病の症状を大分類、小分類に分けて詳しく解説し、その後に西洋医学の一般的な治療法を簡単に紹介した後、鍼灸でのアプローチについて詳しく説明します。

うつ症状の大分類とその特徴

うつ病の症状は多岐にわたり、それらは大きく四つのカテゴリに分けることができます。

気分の変化

うつ病で最も一般的に見られる症状が気分の変化です。悲しみ、喪失感、絶望感などのネガティブな感情が特徴で、これらの感情は持続的で強烈なものであり、日常生活に大きな影響を及ぼします。

思考・認知の変化

うつ病の症状として思考や認知の変化も見られます。自己評価が低下し、自分自身を否定的に捉える傾向があります。また、決断力や集中力が低下し、物事に対する興味や喜びを感じられなくなることもあります。

体調・行動の変化

食欲不振、睡眠障害、無気力、過度の疲労感など、身体的な症状もうつ病の特徴の一つです。これらの症状は日常生活を大きく阻害し、仕事や趣味などの活動量にも影響を及ぼします。

社会的な変化

うつ病は人間関係や社会生活にも影響を及ぼします。対人恐怖や自己隔絶、仕事や家庭での問題など、社会的な症状が現れることもあります。

うつ症状の細分類と具体的な症状

大分類されたうつ症状をさらに細分化し、具体的な症状について見てみましょう。

気分の変化:落ち込み、無気力、無感情

特にうつ病の初期症状としてよく見られるのが、一般的な落ち込みや無気力です。これらは日々の生活に支障をきたす程度に強く、長期間続きます。また、感情が麻痺し、喜怒哀楽を感じることが難しくなることもあります。

思考・認知の変

化:集中力低下、記憶力低下、自己否定的思考

これらの症状は、仕事や学業、日常生活のあらゆる面で困難を生じさせます。特に自己否定的思考は、自尊心を大きく低下させ、自傷行為や自殺念慮を引き起こす可能性があります。

体調・行動の変化:食欲不振、睡眠障害、活動レベルの低下

食欲が落ちる、夜眠れない、朝起きられないなど、身体的な症状が出ることがあります。これらの症状は体力や活動レベルを大きく低下させ、日常生活に大きな支障をきたします。

社会的な変化:対人恐怖、仕事・家庭生活での問題

うつ病は社会生活にも影響を与えます。人間関係を避け、孤立する傾向があります。また、仕事や家庭生活での問題も引き起こし、その結果、生活全体がうつ病により阻害されることもあります。

院長本田れいが実際に診療した患者様例

うつ病の患者様
40才代女性

数年前からうつ病の診断を受けていて、抗不安薬を服用。
ぼんやりしていて何もやる気が起きない。いやな記憶がループすることが多い。
知人に勧められ鍼灸を試そうと決断した。
脈は弦、弱、やや数。
舌は歯根舌、舌根の舌苔が熱く、真ん中に裂門あり、舌を出すと舌が震える。
腹診は胸脇苦満が強かった。
肝鬱気滞証と診断。白川式頭皮鍼にて中焦領域、頸椎線、大脳線を刺鍼。
重たかった瞼が開いていく。視界が広がった感覚があった。
内関、外関、太衝、足臨泣、太谿、豊隆に置鍼、両太谿に電気。
治療終了後体が重く、早く帰って寝たかった。
たまった疲れが吹き出るように、家に帰ると寝てしまった。
起きた後は体全体がすっきりとし、物事をやるろうとする気力が出てきた。
といったように、一回で治療効果が出ることもある。
個人差があるので一概には言えず、体のだるさがしばらく続くこともある。
そういった場合は、自分でもできるツボ押しなどを指導する。

西洋医学による一般的な治療法

うつ病の治療法は様々ありますが、ここでは西洋医学による一般的な治療法を簡単に紹介します。

 抗うつ薬

抗うつ薬は、うつ病の主な治療法の一つです。脳内の化学物質のバランスを調整し、気分を安定させる効果があります。ただし、副作用や依存性が問題となることもあります。

認知行動療法

認知行動療法は、否定的な思考パターンを変え、自己肯定的な行動を促進することを目的とした心理療法の一つです。これは通常、専門の心理療法士とのカウンセリングセッションを通じて行われます。

電気痙攣療法

重症のうつ病で、他の治療法が効果を示さない場合には、電気痙攣療法が適用されることがあります。

これは、頭部に電流を体に流し、脳内の化学バランスを調整する治療法です。

鍼灸でのアプローチ

うつ病の治療法として、東洋医学の一つである鍼灸も有効であるとされています。

鍼灸とは?

鍼灸は、体の特定の点(経穴)に鍼を刺したり、温熱刺激を与えることで、体のエネルギーの流れ(気の流れ)を調節することを目的とした治療法です。

鍼灸がうつ症状に与える効果

鍼灸は、体のバランスを整えることで、うつ病の症状を改善することが可能です。具体的には、ストレスや不安を軽減し、気分を安定させる効果が期待できます。

うつ病は日本では言葉の起源として「鬱滞する」つまり昔の人間はなにかしらが停滞している常態と捉えていたようです。東洋医学ではうつ病は気の病と謂れ、主に気を巡らす治療が効果的とされています。

鍼灸の施術例と体験談

具体的な施術例としては、気を巡らせる作用が強い「内関」、肝臓の機能を調える「太衝」、頭部の気を調える「百会」などが挙げられます。

実際にはこのツボ以外に個々の患者様のおからだの調子を診ながらツボを選んでいきます。

うつ病は同じストレスの出来事を繰り返しかんがえてしまうことも体の反応として起こることがあるのですが、治療した後、頭がストレスのことをかんがえずボーっとした後、すっきりとしたという声をお聞きすることが多いです。

鍼灸はストレスの原因に対応できるわけではありませんが、現状のストレスに対する体の常態を変化させ、物事を打開させる力の一助になると思います。

まとめ

うつ症状の理解と対応

うつ病は一人ひとりの症状や経験が異なる複雑な疾患です。しかし、それらの症状を理解し、適切な対応をすることで、うつ病と上手に付き合うことができます。

 東洋医学・鍼灸でのアプローチの重要性

西洋医学による治療法だけでなく、東洋医学・鍼灸も有効なアプローチと言えます。体と心のバランスを整え、自然治癒力を高めることで、うつ病の症状を緩和し、より良い生活を送ることができるのです。

うつ症状にお悩みなら、大船駅徒歩3分のみち鍼灸治療院へ

うつ病は一人で抱え込んでしまうと、症状が悪化する可能性があります。そんな時は、専門家に相談することを強くお勧めします。大船駅から徒歩3分のみち鍼灸治療院では、心からの癒しと健康をサポートします。

みち鍼灸治療院は、一人ひとりの症状に対して個別に対応し、最適な鍼灸治療を提供します。東洋医学の理論に基づいた治療法で、心と体のバランスを取り戻し、自然治癒力を高め、うつ症状を和らげます。

また、治療だけでなく、生活習慣の改善やストレスマネジメントの方法についてもアドバイスを行っています。そのため、鍼灸治療を通じて、日々の生活の質を向上させることが可能です。

うつ症状にお悩みの方、当院へのご相談をお待ちしております。一緒に、心地よい生活を取り戻す一歩を踏み出しましょう。

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